天然アユの威縄漁(サギリ漁)は、川幅一杯に縄を張り、投網でアユを巻き取る漁法ですが、高齢化に伴い現在は9ヵ所での稼働となっており、近年はカワウ被害(1羽/1日500gの摂取で、群れだと数億円の被害)で困っています。その対策としては、沿岸の雑木林の伐採や、スピーカー付きドローンによる追払いなどに取組んでいます。また、国の天然記念物に指定される「アラレガコ生息地」を有する九頭竜川ですが、ダムからの放流による濁水や土砂堆積からの漁業環境保全も課題です。天然鮎茶屋「さぎり屋」での意見交換会では、アユの塩焼き、アユ田楽、アラレガコの唐揚げを試食しながら、漁業組合が抱える諸問題や、課題解決に向けた取組も聞かせて頂きました。