福井県議会の会派執行部で、原子力発電の使用済燃料の新たな保管方法である「乾式貯蔵」についての視察を行いました。
3/28、まずは輸送・貯蔵兼用キャスク本体の視察先として三菱重工/神戸造船所様を訪問。ここで造られる金属キャスクは、原子力発電所で発生した放射能、発熱量の高い使用済燃料を安全に貯蔵し、最終的に再処理施設へそのまま輸送できる収納容器です。
高さ9mからの落下や火災、水没に耐えられ、約60年の耐久健全性が維持できるとのことです。安全性は世界基準で、全国の発電所から需要があるそうです。
そして3/29、乾式貯蔵施設の設置工事を勧めている愛媛県の伊方発電所を訪問。
2.6m✕5.2mの円柱状の乾式キャスクを45本貯蔵できるコンクリート建屋を建設中でした。
使用済燃料を再処理工場に搬出するまでの間、一時的に貯蔵する施設で、伊方町で想定される地震への耐震性も確保して縦置きするそうです。
茨城県の東海第二発電所で既に実績があり、海外でも活用されています。福井県の発電所でも乾式貯蔵に向けた動きがありますので、県議会としても安全第一でしっかり確認していきたいと思います。