福井県の林業は、50年前の植林から皆伐期を迎えています。
木を伐って使い、植え育てる森林資源循環の中で、特に苗木不足の課題に取り組む施設「ウッド・ナーサリー・サカイ」が本日竣工しました。少花粉スギを中心に、通常2年かかるコンテナ苗木栽培を完全環境管理型ハウスで1年に短縮し、半自動播種機や培土投入機などで自動化を図り、さらに1200本のコンテナ苗を1人でスイスイ移動できるムービングベンチや環境制御装置で手軽に作業できます。年間10万本の育苗能力を持ち、生産された苗木は運搬用ドローンで吊るし、最大120本(15kg)を1km先まで安全に運び、人力運搬の作業負荷を低減させます。坂井森林組合さんは苗木生産から植裁、育林、伐採、加工・バイオマス利用まで一体的に行える体制となりました。今後は、この施設での技術と経験を積み上げ、福井県の林業をさらに盛り上げていただきたいと思います。