コロナ禍で全国の温泉観光地が大打撃を受けたことへの復興対策として、全旅連が中心となって活動している内の一つが、「温泉文化」のユネスコ登録です。
ということで、福井県議会の議連メンバーで全旅連の亀岡専務理事様にお話を伺い、その後、群馬県伊香保温泉にて現地視察させて頂きました。
5/12の亀岡専務理事との意見交換では、そもそも日本の「温泉文化」という定義も曖昧であり、浴衣、温泉街、入浴マナー、芸妓、食、歴史など広義になりがちであることから、まずは定義付けをする必要があるとのこと。そして、全国100万筆の署名活動を通して、ユネスコ登録を目指し、温泉文化の活性化に力を入れる!と力強いお話を頂きました。
5/13の伊香保温泉では、渋川伊香保観光協会の関口会長をはじめ、群馬県議、旅館組合長、群馬県文化振興課長、渋川市観光課長など、多くの方と意見交換させて頂きました。
伊香保温泉では、廃旅館問題、後継者不足、人手不足など全国共通の課題を抱える中、首都圏からのアクセスの良さもあり、コロナからの復活は1年足らずで、指折りの早さだったそうです。
また、時代の流れの中で国内旅行のみならず、インバウンドさえも団体旅行から個人旅行に変わってきており、特に心に刺さったのは「これまでの伊香保温泉には、旅館はあるけど温泉街がなかった」という言葉でした。これは、あわら温泉にも言えることで、歩きたくなる温泉街について深く考えさせられました。
今回の貴重な経験は、今後の福井県の観光政策に活かしていきたいと思います。そして、あわら温泉としてもできる限りのことに努めたいと思います。お世話になった皆様、ありがとうございました。